僕とスティーブ・ジョブズとは、たがいに親しみを感じあえたはずだった。
仲畑貴志(KSR)からある仕事を引き継ぐように命じられる。それが「ソニーのウォークマン」だ。その結果が、あの「瞑想する」あるいは「哲学するサル」編と呼ばれるTVCMだった。大きな話題となったばかりか、カンヌやニューヨークADCなど国際的な評価も受けた。このCMフィルムは、アメリカでもオンエアされていたのだ。
「スリーク」という言葉が好きだ。
たぶんジョブズも。
たとえばジャガーEタイプとか、初代ボンド・カーのアストン・マーチンとか。国産の旧車ならば、トヨタ2000GTとか、いすゞ117クーペとか。みんな、憧れだったクルマばかりだ。小さいクルマでも、ホンダのエスハチなどはやっぱり「スリーク」だ。